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音楽系のなんとやら

アウトはシンプル、インでは雑多な生活を好む人間の情報ブログ

【映画感想】聲の形に感謝をした今日とこれから

 こんにちは。

 近くの映画館で公開されてから初めての上映で聲の形を見てきました。ソロプレイです。最近はよく初上映と都合があいます。
 凄くよく作りこまれた作品でしたので早速感想を書いていきたいと思います。微ネタバレかもしれません。

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 永束くんいいキャラしてた

ストーリー

概要

聴覚の障害によっていじめ(嫌がらせ)を受けるようになった少女・硝子と、彼女のいじめの中心人物となったのが原因で周囲に切り捨てられ孤独になっていく少年・将也の2人の触れ合いを中心に展開し、人間の持つ孤独や絶望、純愛などが描かれる。物語は2人が小学校時代における出会いの回想から始まる事になる。舞台となる地名は架空のものが用いられるが、作中に描かれる風景は主に岐阜県大垣市をモデルとしている。
本作は、作者が専門学校時代に投稿した漫画の結果待ちをしている間に描いていた作品でもある。その着想は、作品の投稿当時から現在に至るまで育っているテーマ「人と人が互いに気持ちを伝える事の難しさ」の答えを作者自身が見つけ出せなかったため、「読者に意見を聞いてみたい」という気持ちで描いたという。その後、読みきりが掲載されて議論が起こった際には「嬉しかった」と感想を述べている。また、手話通訳者の作者の母親からの協力もあり、劇中では手話の場面が多く描かれる。なお、題名を「聲」の字にしたのは、調べた際にそれぞれ「声と手と耳」が組み合わさってできているという説があることを知ったためであることと、「気持ちを伝える方法は声だけじゃない」という意味を込めて「聲」にしたという。

 レビューに「考察」をしたかったのですが、必要がないくらい伏線をキッチリと回収していて疑問を持たずに素直に視聴できた作品の一つであります。
 単純明快、と言っては失礼かもしれませんが、実際ストレートにキャラクターの感情が入り込んできて、また心理描写が多いのですが丁寧に描かれており、非常に感情移入しやすく見終わった時に「フゥ…」と溜息が漏れるような達成感に包まれました。
 原作1巻しか読み終えていないのですが、1巻作中のキツいいじめシーンを回想にすることでソフトに表現しながらも単行本一冊分を30分にそのほとんどを落としこむという、視聴者に配慮をした作品作りが好印象です。
 個人的にはいじめシーンはもう少し丁寧に描いて欲しかった感は拭えませんが、それだとあの後味の良さはなかったのかな、と勝手に葛藤してみたり。

 原作1巻がAmazon Kindleで無料配信中なので、それだけは読んでから見に行くことをオススメします。ネタバレとかではなく回想シーンが思い出しやすくなり、伏線が見つけやすくなります。実際1巻だけではストーリーは三割も見えていなかったことが映画を見て分かりました。

作画

 流石京都アニメーションと言わんばかりの演出をふんだんに使った美しい作画で、特に花びらの舞い散るシーンが多いこの作品ではより一層描写を引き立てています。
 キャラデザが最近言われていたいわゆる「けいおん作画」との線引をキッチリしていて途中で京アニであることを忘れていました。作品との違和感もなく、原作のキャラの良さを残したまま映像化していると感じました。
 特に水の波の作画は必見です。波に揺れる水草と鯉の動きが見ているこっちまで涼しくなるほどの清涼感を醸しだしており、こだわりを感じます。

演出

 1巻だけしか読んでいませんが、それでもストーリーの忠実さには脱帽です。1巻のシリアスなシーンは映像化によりいっそう引き立てられておりこちらの緊張感を煽ります。
 小学生時代の回想と高校時代が折り為るように構成されていて原作では時系列で進んでいたストーリーにより深みを与え、それでいて先出しのシーンの意味は後々キッチリと描写してくるという中々に見応えと考えごたえのある展開でした。
 しかし京アニお得意のカメラのピンぼけやズレのような演出は健在で、「けいおん」を彷彿とさせ懐かしい気持ちになりました。

総評

 手話と聴覚障害者についてよく調べ上げた、というのが率直な感想。当事者や関係者に言わせれば「それは違う」というシーンが少なからずあるのでしょう。しかしスタッフロールの取材協力に「シーメンス」の記載が。
 調べてみたら恐らく西宮さんが高校生になってから使用していた赤い補聴器は「シーメンス シグニア」という機種のようですね。

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 だからといって同じものを着けている人をまじまじと見つめるだとか、そういう行為は決してしてはいけませんが。

 シーメンス補聴器の公式HPにも聲の形の紹介があり、聴覚障害者を貶めるような作品でないことが間接的に広められていることを、理解があることを関係者ではないですが嬉しく思います。

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 作中の言葉を借りるなら「偽善者」なのかもしれませんが、少なからず私は人のためになにかしてみたい、という元々持っていた気持ちを即日実行するきっかけともなりました。一個人の感想なので期待外れだった、なんていうことがあったら困りますが…
 それでもメディアに散々取り上げられている「君の名は。」に埋もれてしまうのはあまりにも勿体無く、思いつめた人に命の大切さ、一人ではなく、支えあって生きる強さを教えてくれる作品であったと言えます。

 この作品に出会えたことを本当に心より感謝しています。

 

映画『聲の形』公式サイト

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